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| 富良野西岳編 「ヒグマあらわる」 |
リベンジ富良野西岳編 「ヒグマ冬眠」 |
石垣山・ピンネシリ編 「ダニと奮闘」 |
| 天塩岳編 「風にも負けず」 |
笹山編 「車落つ!!」 |
リベンジ石垣山編 「こうなったら意地でも…」 |
| 北海道テレビ編 「山について語る」 |
樽前山編 「カナダ・ケネル市民と登山」 |
富良野西岳編
ヒグマあらわる!!〜逃げる吉克〜![]()
7/25北海道新聞の読者の声でヒグマがテーマとういうことで、タイトル「人間に圧迫され居場所少なく」で掲載された事があった。その中で興味本位で見たい気もするがと書いたがまさか本当に遭うとは…
9/15シドニー五輪開幕!このところ雨の日が多くやっと明日の天気は晴れるということで富良野西岳を登る事にした。友人を誘ったが仕事が入ったので単独で行く事にした。9/16,7時半に登山口の富良野プリンスホテル到着。「なんでこんなゴルフ場のなか歩かねばなんねんだあ」と疑問を抱きつつ500m過ぎた時点で気づいた。「プリンスでなく新プンリンスだべや!」すぐ引き返し新プリンスに向かう。30分のロスである。8時半に新プリンスから登山開始!ラジオをつけオリンピックの水泳(予選)を聞き、鈴を鳴らして行く。連日の雨のせいか沢の水の音が勢いよく聞こえる。今までにない嫌な予感がした。鈴が遠くに響かない…雨の後の日差し…登山者がいない…「まぁ慣れてっからいいや」と普段どおりの調子で薄暗い登山道を登っていく。砂防ダムを超えて左岸沿いに登山道がついている。「なかなか整備された道だなあ」と思いながら200mくらい行った所で異変を感じた!!「前に何かいる(5m)」゛ガサガザ「何だ?木の上だ!!」「黒い」「自分の背丈程ある(180cm)?」「うわっ!!ヒグマだ!!!!!!!!」とにかく平常心だと思いつつも後ろに少しずつ下がる…マニュアルどおり慌てず、騒がず、走らずと考えていたが、鈴の音に反応したのか「がさ、どさっ」と落ちてきた。「うおおおおおおおおっ」平常心は無理であった。登山口まで近い走れ!頭の中は逃走しかなかった。手に待っていたラジオを捨てて走る走る…高速(重い登山靴でも100m12秒台で走れるような勢いで…)砂防ダムも3秒で超える。1度振り向く「おっ着いて来ない」速度を緩める…汗も噴出し、息が切れてきた。登山口に到着し新プリンスのフロントに行く「ヒグマ出ました!」「警察か営林署に電話してください!」「熊注意の看板もないので今後の登山者のために立てたほうがいいです。」と…しばらくして携帯に警察から連絡が入る。まず注意される「営林署に登山届出してないよ!熊の詳しい状況聞かせて」と…「熊はオス?メス?子熊いた?」それが分かるのだったら逃げてないって…警察の話では今動けるハンターがいれば行くとの事。一安心し時間も9時半であり別の北の峰ルートから登ろうかなあと思ったが頂上に厚い雲が覆ってきたのでまた今度の機会にした。さて置いてきたラジオ…警察の方に「景品なんでもし拾ったら処分してください!」と話しておいたが、もしヒグマが拾ってオリンピック中継を聞いているかもと想像すると可笑しくなってしまった。
とにかく、はじめて野生のヒグマと遭遇し、興奮と恐怖心が重なりほとぼりがなかなか冷めないでいるが、今後のヒグマ対策に関心を持っていきたいと思う。今、冷静に考えればヒグマの方が驚いて逃げていったような気がするが、臆病な動物とはいっても怖いものは怖いものである。鈴を増やそうかなあとか、ナイフでも持つかなあとか、単独はやめようかなあ…など今後の登山のために考えていきたい。
もし、友人が持っているヒグマ撃退スプレーを借りてても使わず逃げてたような気がします…あなたならヒグマにあったらどうします?
写真と文は関係ありません!
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ヒグマ冬眠?〜滑る吉克〜![]()
10/29再び富良野西岳を目指す事にした。今回は友人も一緒に…。7時半、無事新富良野プリンスに到着。すっかり山は雪化粧となっており、ヒグマの事より装備の方が心配となった。「こんな山に熊なんていんの?」「捕まえて熊鍋にするべ」と全く恐怖感のない友人に対し、こっちは熊撃退スプレー用意!鈴OK!と熊対策に万全を期す。「それでは突撃!!」、「大げさじゃない」と友人。登山口にはあれほど忠告しておいた熊出没注意の看板がどこにもなかったのはショックを受けた。登山者が少ないのか?熊がよほどでないところなのか?作る金がないのか?・…前回と同じように砂防ダムを越える。遭遇した場所に近づく…落としたラジオはなかったが、前回来たときよりは木々の葉もないので明るく感じる。見通しもいい。熊のいる気配が全く感じられない!前回とは雰囲気が全然違うのである。それよりも積雪が20〜30pあったのには驚いてしまった。この雪で熊も冬眠したのではと安心してしまった。頂上に行くまで何度か沢を渡渉するのだが、どこがルートなのだか?おまけに吹雪となり厳冬期の登山となってしまった。どこが仙人の泉(湧き水)なのか?どこが金鉱跡なのか?この雪では分かるはずもなかった。目印と山ヤの感を働かせ、やっと尾根までとりついたのはいいが予想以上の急登で軽アイゼンを忘れて後悔する。キックステップで11時に頂上へ到着。「ぼぼぼぼぼ」凄い強風であった。気温−5度。「さみー、さみー」鼻水も凍るような寒さであった。すぐ下山するがアイゼンも無いので滑る転ぶ滑る転ぶであった。下山コースは熊以外の動物の足跡(野ウサギ、エゾ鹿、キタキツネ)が北の峰(1209m)まで先導してくれた。雪もやんできて、晴れ間も広がり北の峰から眺望は良く十勝連峰や富良野西岳が見事に聳えていた。ゆっくり昼食を食べながら気づいたが登山口の新プリンスが遠く離れている・・・本来の下山コースから離れてしまったのである。友人の軽い愚痴を聞きながら来た道を戻りスキー場のコースから急傾斜を滑るように一気に下っていった。スキーでもあったら最高に気持ちいいかもしれない。13時半に登山口につき無事リベンジ山行は終了した。途中から熊の事など忘れてしまったが、続けて出会う事もなく安心したような、寂しいような感じがした。まぁ今回は熊よりも秋(晩秋)と冬(厳冬期)を一気に味わい、自然の驚異を改めて感じる事が出来て有意義な一日となった。教訓:秋でも雪山登山装備を忘れずに…
10/29富良野西岳の沢にて…
※ 11/13にTさんからラジオを拾ったというメールをいただきました。9/23に同じコースから登り見つけたそうです。拾ってくれたことに感謝いたします。「熊出没注意」の新しい看板もあったそうです。気付きませんでした。
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石垣山、ピンネシリ編
ダニと奮闘!〜脱ぐ吉克〜![]()
とにかく嫌いなダニ!こればかりは苦手な昆虫である。近所の野山を走り回っていた小学2年の頃背中をダニに喰われ、手術までした事がある。やぶ医者だったのか背中にはまだ大きなあざがあり一生背負わねばならなくなってしまった。山の中にいるダニはツリガネチマダニというマダニ。日本におけるマダニ類には何種類かあって地域性を持っているらしい。このマダニは肉眼でも見つけられる大きさで、特に雌ダニは膨らんでいるので、見付けるのは簡単。喰われてからダニを捕っても頭が残っていたりするので薬品で駆除するのが一番と聞く。北海道の山をあちこち登っていてダニが一番多かったのは愛別町の石垣山!と様似町のアポイ岳の近くにある吉田岳からピンネシリまでの縦走路!この2山はダニの研究者が喜びそうな位の数がいた。石垣山はズボンの裾にびっちし付きまくり払っても,払っても付着付着!ダニ払いで体力を消耗し、ダニと一緒に頂上を目指すのはうんざりしてしまい断念したことがある。吉田岳からピンネシリまでの縦走路はさらに最悪であった!ダニは先頭を歩く人に付きやすいというので、ジャンケンで登り友人、下山私と決めて進んでいったが歩く順番など関係なく帽子、リュック、服、ズボン、靴いたるところダニづくしであった。ストックでダニのいそうな笹藪を叩きながら少しずつ前進を繰り返したが、それでもピタピタとくっついてくるダニ!友人と途中で裸になり(上半身)ダニチェック!を繰り返す。「ついてる?」「2匹ついてるわ!」「ほろって!」「ビシ!バシ!」・・・あまりにもしつこく付着しているダニには友人のタバコで火あぶりの刑!超しつこく腹が立つダニにはチャッカマン(自動発火機)で撃退した!!パワーは小さいながらも見事に死んでいった(長くやると服が焦げる)。下山後はすぐ裸になり服を払う、そして温泉へ直行!何度も髪を洗い熱い湯に入る。最後にダニ付着チエックをしてもらう。が耳の裏がチクット痛い!!掴んでみるとげげげげげダニちゃんである。まだいたのかとダニの執念深さには関心してしまう。帰宅してもリュックに付いていたのか?最後と思われるダニが畳の上を歩いていた・・・・「ぶちゅ!」これですべてのダニ退治が終了した。 さて、途中で断念した石垣山は冬に目指すことにした・・・ダニ嫌いの登山者は岩場や冬山がいいのかな?
拡大したマダニ!実物は5ミリ〜1センチくらい
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風にも負けず〜飛ぶ吉克〜![]()
明日の天気予報(道北)晴れ。北西の風強く。降水確率10%。「よし明日は天塩岳だ!」と意気込み準備を始める。風のことなど全く頭に入れてないため大変な目に遭うとも知らず・・・高速を飛ばし朝日町にある登山口の天塩岳ヒュッテへ到着。何度か車体が風により横揺れしたがこの時まで気にならなかった。ずいぶん立派なヒュッテだが誰もいない!平日のせいか登山者は誰も居ずであった。近くの給水場のボロい屋根が剥離しだしているのが気になったが「今日は風が少しあるなあ」としか感じていなかった。登山コースはぐるっと一回りできる前天塩コースから新道コースに行く天塩3山を巡るコースにした。山の木々が気持ち良さそうに揺られている。ガマ沢から旧道分岐を過ぎ前天塩岳のシクサグ坂を登っていく、樹林帯が終わる頃、火事で焼かれたのか?枯れたハイマツが現れる。そこからは稜線の美しい天塩岳が眼前に広かっていた。遮るものが無くなったその瞬間!!!「ボボボボボボ!!!」眼鏡が飛んだ!!「ビュ〜ンヒュ〜ン」「あっやばい」帽子も飛ぶ!!飛来帽子クリップ(帽子が飛ばない紐)を着けるのを忘れ後悔する。さてどこに行ったのか?見回すと2m前のハイマツに運良く引っかかった眼鏡があった。しかし取ろうとするが前に進めない!立ったら転倒しそうだ!耐風姿勢をとったり、ガレ岩にしがみつきながら前進する。それにしても凄い強風である。鼻水も拭く前に飛んでいってしまった。風速25mはあるのではと勝手に推測。剣岳登山のカニの縦バイのように眼鏡に向かって一歩一歩前進する。眼鏡を取ってすぐザックにしまい込む。さて帽子は?再度見回す・・・ん〜「あった!」これも運良く5m前のハイマツにひっかかってくれて助かった。前天塩岳の頂上はあきらめるかなとも思ったが、天気だけは良いので岩にしがみついたりしながら頂上に着いた。自分も飛んでサハリンまで行きそうな風なのですぐ天塩岳を目指した。天塩岳までは背の低いハイマツが風を少し遮ってくれてしゃがみながら登っていった。天塩岳から見る大雪連峰やウエンシリ岳は見事だったがとてもゆっくりながめている雰囲気ではなく、ラーメンを作って食べるなど出来るはずもなかった。天塩円山も同じようにハイマツの陰に隠れたりしながら登って行った。するとなんと嬉しいことに避難小屋があった見た目はボロいが自分にとっては豪邸に感じた。「この小屋倒れないべなあ」とも思ったが、ゆっくり休憩し風の音を聞きながら昼食を食べた。天塩円山を過ぎると樹林帯が現れ幾分風を感じなくなり、無事登山口に着いたが、ヒュッテ周辺は枯れ枝や木板、トタンが飛び交い身も車も危ない状態であった。ヒュッテで着替えをし帰途についた。−どんなにいい天気でも強風の中の登山は2度と御免である。天気予報は風も注意してみましょう!
【参考資料:風の強さと吹き方】
| 平均風速(m/秒) | おおよその時速 | 風圧(kg重/m2) | 予報 用語 |
速さの目安 | 人への影響 | 屋外・樹木の様子 | 車に乗っていて | 建造物の被害 |
| 10〜15 | 〜50km | 〜11.3 | やや強い風 | 一般道路の自動車 | 風に向って歩きにくくなる。 | 樹木全体が揺れる。電線が鳴る | 道路の吹流しの角度、水平(10m/s)、高速道路で乗用車が横風にながされる感覚を受ける | 取り付けの不完全な看板やトタン板が飛び始める |
| 15〜20 | 〜70km | 〜20.0 | 強い風 | 高速道路の自動車 | 風に向って歩けない。転倒する人もでる。 | 小枝が折れる | 高速道路では、横風に流される感覚が大きくなり、通常の速度で運転するのが困難となる | ビニールハウスが壊れ始める |
| 20〜25 | 〜90km | 〜31.3 | 非常に強い風(暴風) | しっかりと身体を確保しないと転倒する | 車の運転を続けるのは危険な状態となる | 鋼製シャッターが壊れ始める。風で飛ばされた物でガラスが割れる | ||
| 25〜30 | 〜110km | 〜45.0 | 立っていられない。屋外での行動は危険。 | 樹木が根こそぎ倒れはじめる | ブロック塀が壊れ、取り付けの不完全な屋外外装材がはがれ、飛び始める | |||
| 30〜 | 110km〜 | 45.0〜 | 猛烈な風 | 特急列車 | 屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊が始まる |